宮島弥山 空海生誕1250年 TOMOSHIBI

NEWS

NEWS

9/23『ともしびフォーラム第2弾&灯篭流し』を開催しました

9月23日(土)彼岸の中日で秋分の日を迎えた日、「ともしびフォーラム第2弾&灯篭流し」を開催しました。

多くの方にご参加いただき、満席での開催となりました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

16時から宮島交流会館ettoにおいて、「密教っておもしろい‼」をテーマにフォーラムを開催。

第一部は、仏教学者 正木晃先生による「密教について」。
ユーミンの歌の意味や世良さんの歌の内容から密教を解説。宗教や密教の教えがとても身近なものであると同時に、生活の中に根付き、私たちの生きることへの原動力になっていることをわかりやすく解いてくださいました。

第二部では、広島ご出身の世良公則さんを特別ゲストに迎え大聖院座主 吉田正裕とのトークショー。
お母様のご実家がお寺だったため手を合わせることが日常だったという幼少期を経て、一世を風靡した世良さんですが、「若い30代のころは、“こうでないと世良じゃない”という凝り固まった考え方をしていたが、今は40代の世良はこう、50代の世良はこう…と、変わってきた。でも、本質は変わってない。」と。
だからこそ、「今を一生懸命に生きることは、未来を一生懸命に生きることだ」と投げかけられました。

「あらゆることを紡いでいく大切さ」、そして「日本人が大切にする、時間を経るからこそ感じる美しさ、侘び寂び、そういった考え方を日本の世代へ託していくことは必要。空海の人々への思いに終わりはないからこそ、次の世代へ託すべき」という言葉に、単に内省するにとどまらず、視野を広げより高い視座を持つことが重要なのだと痛感しました。

そして、第三部では、正木先生と世良さん、 吉田座主を交えての「対談」。
三人それぞれの人生経験を踏まえたお話し、世良さんの歌の密教の考え方に通ずる歌詞についての興味深いお話しなど、あっという間の時間でした。

フォーラム後は、場所を厳島神社大鳥居に近い西の松原海岸に移動し、「灯篭流し」へと移ります。

1200年もの間燃え続けている「消えずの火」で灯した1250個の灯篭が、弘法大師空海の生誕1250年を記念して、宮島の海に流されました。
あいにくの強風ですぐに火が消えてしまったり、鳥居近くまで到達しないものもありましたが、幻想的な光景が生み出されました。

この灯篭は、午後から特設会場で行われた「灯篭作り」にご参加いただいたみなさまが作られたもの。それぞれの思いや願いをこめて作られたものです。

キッチンカーや子どもたちが遊んでいただけるように用意した輪投げや射的も好評で、みなさんから笑顔で「楽しかった」という声をかけていただきました。

ひとりひとりの思い、小さなともしびが、大きな明るい未来への光となることを願って、「ともしびフォーラム&灯篭流し」は無事終了いたしました。

ご参加のみなさま、ご協力いただきましたみなさま、ありがとうございました。
来年3月まで催しは続きます。引き続きご期待ください。